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能島孝志ブログ 2015年10月

中国人が日本で爆買いをするのに、日本人のお墓はなぜ中国産なのか?

ここ数年、中国から日本にやって来る観光客の爆買いが話題になっています。


なぜ、そこまでたくさんのものを買って帰るのでしょうか?


円安や免税による効果もあるが、あらゆる製品が安心なことです。


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日本製のものの品質の高さはもちろんのこと、例え日本製でなくても、
日本の消費者の厳しい目に、普段からさらされている商品なら安心だし、
ブランド品に関しても、偽物をつかまされる心配が極めてないからです。

この安心感で、中国人は日本に来て多くの買い物をするのです。
特に、ブランド品や時計、貴金属などの高級品ならなおさらです。


これと全く反対なのが、日本のお墓事情です。


現在、日本の市場に流通している、約80%が中国でつくられています。


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これは「中国産の石」という意味ではなく、インド産やアフリカ産、欧州産、
そして、日本の石も大量に送られて中国で墓石として加工されているのです。


これらも含めての約80%です!


あれっ!中国人は日本の製品が安心だから、日本で爆買いするのでしたよね?


...となると、お墓に関しては日本の技術より中国の方が上なのでしょうか?
だから、約80%ものお墓が中国でつくられているのでしょうか?


答えは「中国でつくる方が安い」というだけです。
それ以外の良い理由は何もありません!


きちんとした経営理念を掲げる日本国内の石材加工工場で、
卓越した技術力を持つ石職人が手掛けるお墓は中国産とは比較になりません。

磨きの精度や、業界で「かなて」「かねて」と呼ばれる、
直角(90度)がきちんと出て加工されているか、
蓮華加工に代表される「やくもの加工」の仕上りの美しさなど、
どれをとっても、日本の石材加工技術の方がはるかに優れています。


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また、優れた技術力に加え「とことん良いものをつくる!」という信念や、
石職人としてのプライドなど、考え方や取り組み方の違いもあります。

予算の関係で、中国産の墓石を選ぶのは仕方がないとしても、
中国で加工された国産墓石を選ぶのは如何なものかと思います。

「安心できるお墓が欲しい」という想いで国産の石を選んだのに、
肝心の加工が中国では、決して満足のいくお墓になるとは限りません。


中国の石材加工事情では「任しておけば安心!」なんてあり得ません。


私どもの会社、第一石材では、中国加工の製品に関しては、
原石のから完成に至るまでを、私自ら中国に出向き検品しています。


そこまでして、ようやく安心できる中国製品ができるのです。


それでも、当社では日本の石を中国の石材加工工場で加工した、
「中国加工の国産墓石」の取り扱いは一切しておりません。

国産の石でお墓建立をお考えになられる方のほとんどが、
品質に関する安心面を考えて出した結論であると思います。


それならば、中国でつくるより日本じゃないでしょうか?


中国加工の国産墓石を買うくらいなら、同じく中国で加工される、
インド産御影石など優れた石質の墓石を選ぶ方が賢明でしょう。


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