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現代の国産墓石事情
本当に良い石は中国へは送られない
国産墓石の多くは中国でつくられる。
今や、日本の市場に流通しているお墓の80%以上が、中国の石材加工工場でつくられているのです。
そんな中でも、中国産はどうしても嫌だという方もおり、
少々予算を上げて国産墓石を購入される方も少なくありません。
けれども、国産墓石の多くも中国でつくられているのですよ!
前述の「80%以上が中国加工」という数字の中には、
中国の石材加工工場でつくられた国産墓石も含まれているのです。
つまり、日本で採れた石をわざわざ中国へ送り、
中国の石材加工工場でお墓に加工され、再び日本に輸入されます。
これらも、一応「国産墓石」なんです。
実は、「日本でつくられる国産墓石」よりも、
「中国で加工される国産墓石」の方が圧倒的に多いのです。
このことは「意外に知らない人が多いんです」というより、
石材店が消費者に知らせないと言った方が正しいかもしれません。
本当に良い石は中国へ送られるのか?
日本の石を中国で加工する方が良い製品ができるのか、日本で加工する方が良い製品ができるのかは明言できません。
日本人でも腕の悪い石職人はいますし、
中国人でも技術力の高い石職人はいます。
ただ、ゴマカシが多いのは圧倒的に中国の工場でしょう!
さて、日本と中国の技術力の違いはともかくとして、
日本で採掘された本当に良い石は中国へ送られるのでしょうか?
中国に大量に送られている西日本の石といえば、
四国、愛媛県で採掘される、伊予の銘石「大島石」です。
大島石は愛媛県今治市から北に行った大島という島で採掘されます。
大島は小さな島で、島全体が石の山みたいなもので、
その中には、数十か所の採石丁場があります。
それぞれの採石丁場の経営事業者は別個で、
採れる石の質、量、経営方針も全く異なります。
しかし、どの採石丁場の事業者にも共通していると思われるのは、
「本当に良い石」が採れた場合に誰に売るかということです。
中国に日本の石を送るようになったのは、20年ほど前からのことです。
しかし、大島石を扱う日本国内の石材加工工場は、
古くは100年以上も前から丁場との取り引き関係があるわけです。
常識的に考えれば、「本当に良い石」が採れた場合には、
日本国内の上得意様のところに販売されるのが普通でしょう。
これは、何も「石」に限ったことではなく、
魚や肉などの生鮮食品にも言えることです。
「本当に良い鯛」は、なじみの寿司店に卸され、
「本当に良い神戸牛」は、なじみのステーキハウスに卸されるのです。
すなわち、本当に良い「大島石」中国には送られないのです。
逆に、かなり悪い石であっても中国ではお墓の材料として使います。
ここが、中国でつくられる国産墓石の最も怖い部分です。
そのようなわけで、私どもの会社、(株)第一石材では、
中国でつくる全ての国産墓石の取り扱いは一切しておりません。
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